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10月28日(日)2018年度第2回年輪の会研修会だった。 [研修会]

 10月23日(土)明日は第2回研修会なので、持って行くものの用意をチェックした。


持って行かなくてはならないものは、以外に多い。会場の使用許可書、研修会の


要旨、スライド原稿(パワーポイント原稿)、デジタルカメラ、芳名帳、筆記具、講師謝礼、


領収書等である。それから講師の先生に謹呈する「2017年度年輪の会文集」も持って行った。


 10月24日(日)研修会当日、7時30分ごろ昼食用のおむすびを3人分買いに行った。


11時30分自宅を出て会場のスクエア荏原に向けて、副会長のKさんと自転車で行った。


会場のスクエア荏原に到着して、中会議室の液晶プロジェクターの施設使用料を支払い


部屋の鍵を貸してくれる時間、12時50分まで弁当を食べるなどして待った。


講演は和田明先生で、13時過ぎから始まった。テーマは「高齢精神障害者の精神医療」


で、「生活できる経済」、「障害福祉サービスと介護保険」、


「高齢精神障害者の地域生活を支える社会資源」、


「自立支援医療(精神科デイケア、訪問介護)と介護保険サービス」、


については専門家であるケースワーカーに相談してもらう方が良いと講演された。


次の「精神障害を持つ人の体の健康」、については専門家である医師の立場から詳しく説明された。


精神障害を持つ人の体の健康の問題については平均寿命の短縮の問題が指摘されている。


精神疾患の人は糖尿病を始め心血管系疾患や脂質異常症などの身体合併症を併発することが


多い。フィンランドの集団の長期追跡調査では、抗精神病薬の投与、更に多剤併用大量投与により


心血管系疾患による死亡のリスクが高いなると報告されている。抗精神病薬は、大量投与で


誤嚥性肺炎を引き起こし易く、三環系抗うつ薬でも心臓に対する影響が問題とされている。


抗精神病薬の身体的副作用はメタボリックシンドロームと心血管系副作用がある。


神経伝達物質であるセロトニンやヒスタミンの遮断では、体重増加、耐糖能異常、脂質代謝異常


を引き起こし、これがメタボリックシンドロームとなり、ひいては心血管系の副作用につながっていく


と考えられる。抗精神病薬の投与量がクロルプロマジン換算で1000mg /day以上になると、


QTc延長という不整脈の一種が生じ易くなる。


「高齢者への薬物の使用」高齢者への薬物の使用については投与量をなるべく少量にすることのほかに、


高齢者が服用する機会の多い身体疾患の治療薬との併用の際に留意すべきことが指摘されている。


高血圧治療薬、心臓病治療薬、抗血栓治療薬などの併用。


また、向精神薬の服用が転倒の危険を増す事が知られている。


抗精神病薬、抗不安薬(ベンゾジアゼピン)、三環系抗うつ薬


などで、これらの服用が転倒リスクを2〜3倍増やすと言われている。


「加齢による脳の変化」脳の重量は30代、40代をピ-クとして順次減少します。


血流量で見ると、20代以降緩やかに漸減していきます。加齢に伴って物忘れ


が生じますが、それは認知症では無く良性老人性物忘れ(良性年齢依存性記憶障害)


です。認知症は病的な脳の神経細胞の脱落の結果おこるもので、正常な老化現象とは


区別されます。病的な脳の変化には神経細胞の変性脱落によるアルツハイマー病、


レビー小体病、前頭・側頭型認知症が有ります。他方、血管性認知症では神経細胞


の脱落は二次的で血管の変化により梗塞や出血が起きる結果、神経細胞が二次的に


脱落するものです。認知症が生活の上で問題となるのは認知症の中核症状である記憶障害


ではなく、周辺の心理行動症状です。此れをBPSDと呼んでいます。妄想・興奮・徘徊


などの事です。


「高齢者のせん妄とうつ」せん妄は軽い意識障害で、意識がぼんやりとした状態で、


意識障害の他に幻覚、妄想、不穏興奮などの精神症状を認めることが多く、認知症


に合併して出現する場合も多い。うつ病は高齢者に多い病気で、抑うつ感、思考・


行動の抑制感、睡眠障害、身体不調感などが出る脳内の神経伝達物質にアンバランス


が生じた結果、心と体の両方の症状がでる病気です。


*非常に分かり易く且つフレンドリーに講演して頂いた。感謝致します。


16名参加。



DSC_1982.JPG
10/25の夕食。
NikonD7500+AF-S DX NIKKOR 16-80mm F2.8-4E ED VR(内臓フラッシュ使用)
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10/26の夕食、爺の好きなカキフライ。
DSC_1990.JPG
10/28第2回研修会、講師:和田 明先生
DSC_1998.JPG
同上。
DSC_2001.JPG
講演の様子

宜しければ続きをご覧下さい。


タグ:研修会
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